@article{oai:baika.repo.nii.ac.jp:00000291, author = {山田, 麻姫 and Yamada, Maki}, issue = {29}, journal = {梅花児童文学, The Baika Journal of Children’s Literature}, month = {Mar}, note = {application/pdf, 本稿の目的は、明治期の日本における「眠り姫( いばら姫)」の邦訳を分析、考察することで、この昔話が当時の日本人にどのような形で受容されていったのかを明らかにすることである。調査の結果、明治期には11 話の邦訳が存在することが判明した。内容はグリム版の原文にほぼ忠実な訳が1 話、ペロー版にほぼ忠実な訳が1 話、グリム改変版が6 話、ペロー改変版が1 話、グリムとペローの内容を混成した改変版が1 話、創作版が1 話である。原文との相違点に着目したところ、改変点が一致する英訳を数話発見することができた。これによって、邦訳者たちが使用したと思われる底本をほぼ確定することができた。その結果、邦訳者たちによって改変された箇所も多く存在することが判明した。邦訳者による改変は、主な読み手である子どもたちの読解力や当時の日本の道徳観を意識したためであろう。さらに、当時の独和辞典や英和辞典を調査したことで、邦訳者たちが使用したと思われる辞書も確定することができた。明治期の日本における「眠り姫( いばら姫)」の受容に関する研究は、これまでほとんどなされてこなかった。したがって、今回の発見は、日本におけるグリム童話またはペロー童話受容の研究の端緒を開くものである。}, pages = {64--77}, title = {日本における「いばら姫(眠れる森の美女)」の受容 : 明治期を中心に}, year = {2022} }