@article{oai:baika.repo.nii.ac.jp:00000176, author = {北村, 伊都子 and KITAMURA, Itsuko}, issue = {7}, journal = {梅花女子大学食文化学部紀要, Baika Women’s University Research Bulletin-Faculty of Food Culture}, month = {Mar}, note = {application/pdf, 文化的自己観とは,「人とは何か」「自己とはいかなる存在であるのか」といった問に対し,文化ごとに歴史的に共有されている前提となる認識のことである (北山,1994) 。文化的自己観は2 種類とされ,主として中流ヨーロッパ系アメリカ人などに自己とは相互に独立したものであるという独立的自己観がみられるのに対して,日本を含めたアジア人には関係志向的,相互協調的側面が強調される相互依存的自己観がみられる傾向にある (田崎,2007) 。この文化的自己観がもし笑顔の印象形成に影響するのであれば,様々な観光客をもてなす現場では,その違いを認識した上で接客する必要がある。北村 (2016a) は,訪日外国人をもてなすおもてなしの場面としてホテルを想定した準実験で,日本人従業員が提示する笑顔の種類(非Duchenne-smile とDuchenne-smile の2 種)ともてなされる観光客の国籍(日本人・北米人・インドネシア人の3 ヶ国)の2 要因分散分析の結果,観光客の国籍において主効果がみられ,笑顔の口の開閉による印象差にも国籍差がみられることを述べている。さらに,北村(2016b, 2018) は,観光客を日本人国籍と他の2 ヶ国の国籍とのサブグループにわけ,性別,笑顔の種類,文化的自己観,非言語感受性を用い,日本人従業員が提示する笑顔の口の開閉の印象差を従属変数として重回帰分析を行った結果,印象形成に国籍が影響していると示唆した。そこで,本研究ではさらに分析を深め,特にDuchenne-smile に対する印象形成に文化的自己観が影響するか重回帰分析を行ったところ,北米人国籍と他の2 ヶ国の国籍とをサブグループとすると,国籍グループ間に有意差があるだけでなく,文化的自己観の中でも相互依存的自己観においても有意差がみられた。この結果により,これまでの分析では,北米人とインドネシア人に対しては笑顔の種類に関係なく口を開けた笑顔を提示していればよいと思われたが,今回の分析により国籍だけでなく,その文化的自己観に配慮した笑顔の提示がホスピタリティの現場では必要であることが示唆された。}, pages = {1--8}, title = {文化的自己観と笑顔の印象形成の関係性について}, year = {2019} }